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長時間労働ではないのに離職率が高い業界から

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ゆびろぐ 長時間労働でもないのに離職率の高い業界 電通の過労死事件から

しがない業界の零細企業みたいなものをやらせて頂いております。業界的にも離職率が高く、どこも絶賛人材募集中というような界隈。もれなく弊社もといった感じです……。(「新人を採用する際に気をつけたい○○のポイント」みたいなエントリー書くつもりが、下のくだりを書き始めたら、まったく違う内容になってしまった)

 

こう書くと「離職率が高いってことは、長時間労働とかでブラック体質なんだろうから、潰れろ!」という脊椎反射的な声を多く頂きそうであります。でも日本の零細・中小ひいては大企業ですら、こういったブラック的な体質がはびこって改善の兆しがなかなか見えてこないのは、皆さんもご存知の通り。

 

電通の過労死の件と労働の変遷 

 

つい先日も電通で過労死事件が起きたことで、東京労働局のメスが入るといったニュースがありました。(誠に残念な事件ですが、電通は対価もあって名声もあるが故に、ブラックだと分かっていても離脱不能に陥るといった考察もあるようです)

 

www3.nhk.or.jp

 

toianna.hatenablog.com

 

上記のような「ゲーム」を電通社員が生きているのかは定かでありませんが、「24時間働けますか?」マインドで、長時間労働等のブラックと言われる労働環境を是としてしまう体質というのは、おそらく「働いた分だけリターンのあった」ころの高度経済成長期から連綿と続く日本の宿痾なんでしょう。でもそれを覆したいなら相応な企業体質の改善を図る必要があり、そうなると国の経済システムの路線変更とかそのレベルにまで話が到達しそうだよなぁとか思う次第です。

 

日本の労働者1人あたりの平均労働時間の変遷

 

ちなみに、長時間労働が問題視される昨今ではありますが、実は日本の労働者1人平均年間総実労働時間は徐々に減少傾向にあるようです。男性の場合は労働時間が長短二極化する傾向があるものの、それでも近年は週60時間を超える長時間労働者は低下傾向にあるとのこと。

だからといって、自殺者を出している企業を養護できる話ではないので、旧態然とした長時間労働の悪癖が残る会社は、即刻企業内のシステムを改めなくてはいけないことは言うまでもありません。

 

ゆびろぐ 長時間労働でもないのに離職率の高い業界 電通の過労死事件から

 出典:総実労働時間の推移 - 厚生労働省

 

中小企業・零細企業は批判されるまでもなく簡単に潰れる

 

翻って中小零細企業についてですが、大手ですらこのような状態で、資金的な体力が圧倒的に劣る中小零細企業に対して、被雇用者がみんながハッピーになるような労働環境の整備を求めるのは、なかなか難しい話だと思います。

 

労働時間の話からはズレてきますけど、被雇用者に対する賃金や福利厚生といった面は、小さい会社になるほど基本的に大手のように手厚くするのが厳しい部分で、「従業員に分配を優先してしまうと、自分(社長)の報酬が出なくなってしまう」ということもよくある話です。

 

例えば最近ちょいちょい耳にするようになってきた同一労働同一賃金の話。あれが実現してしまうと、アルバイトが多い事業所などは経費が増える分、利益率が大幅に下がるだろうし、世間から批判されなくなるかわりに経営の危機が訪れる可能性が高くなりそうです。

 

他にも最低賃金のアップや有給休暇の消化、それいアルバイトでも週の労働時間が35時間を超えた場合は社会保険加入の流れ等々……、「こんなに頑張って会社を経営する意味があるのか?これでは、まるでボランティア……」という感覚が無きにしも非ずといった感じじゃないでしょうか。要するに社長の給与が被雇用者と同じか、それを下回るか、無給になるかといった感じです(うちは幸運にもそうならずに頑張れてますが)。

 

創作かもしれないけど、みんなハッピーにしようとすると下記のような事態になるの十分理解できます。 

 

workingnews.blog117.fc2.com

 

雇われている側からすると、悪の経営者が世の中から葬り去られたということで「大勝利!」とさぞかし胸スカかと思いますが、世の中のほとんどの会社が中小企業という日本にあっては(中小企業庁によれば全企業の99.7%を中小企業が占める)、一気に全国の企業体質の健全化を図ろうとし過ぎると、経営難・倒産にともない国内の経済規模はどんどん縮小してしまうんじゃないでしょうか。結果として働ける場所も減って、有効求人倍率が1を下回っていくみたいな。

どういった路線で改善なり改革していくにしても、大きなシステムを変えるには時間と労力が掛かりそうで特効薬はなさそうです。

 

弊社の業界について

f:id:edward:20161016124817j:plain

 

タイトルと内容が乖離し始めたので、ここで弊社の属する業界の特徴について。(具体的な内容・解決策等はゼロなので、そういったものをお求めの場合は読み飛ばしてください)

 

ある程度の技術職なのだけれど、新卒採用者の場合は妙な自信を持って入社してくる傾向が不思議と高いです。そんで、現場に入ってから自分の力量・技術力ではほとんど対応できない事実を初めて知ることになり、そんな理由で給与も簡単には上げられない旨を伝えると意気消沈して、別種の業界に転職していく、そんなサイクルを年に2回ぐらいやっています(春・秋採用の2回)。アホっぽい流れですね、自分も含めてかなりアホぞろいかもしれません。

 

中途採用の人に関しては、もう渡り鳥状態で、ちょっとでも気に食わないと別の島に飛び立っていく、そんな人材たちが会社間をクルクルしている業界となっています。離職率の高さ・定着率の低さは特筆すべきものがあると思いますね。

 

なんで業界全体で離職率が高いのかと言えば、『給料が安い⇒給料上げるためには技術が必要⇒技術を上げる前に、そもそもハード過ぎて心が折れる⇒給与安くてハードとか馬鹿らしい⇒辞める』という傾向があると思います。全体の基本給を上げればなんとかなりそうに思えるけど、単価が安くて上げられません。手厚く技術指導をしてあげたとしても、1年ぐらいの経歴がついたころになると、それを引っ提げ同じ業界内で転職活動しようとしたりします。どうにも離職率は高いままです。

 

介護業界ではないけど、こちらを読むと他人事ではないなと思わせる内容。読み物としてもかなり面白いです。

 

 

まとめ

ということで強引にまとめに入りますが、長々日本の中小企業なんかについて、さしたる知識と中身と提言があるわけでもないのに語りましたけど、話を最初に戻すと、離職率が高いからといって「ブラックだから潰れろ」という声には弊社的に迎合できるはずもなく、かといって業界全体の先陣を切って……みたいな改革パワーをうちみたいなしがない零細企業が持っているはずもなく、よって弊社も「絶賛人材募集中!」となるわけですね(言い訳)。ちなみにうちは残業ほぼゼロでクリーンな経営でございます、ただ仕事内容がハード。

 

それで会社経営だけしてると怖いし不安だから、株とかアフィリエイトも頑張ろうとするわけですよ!!