PV数を稼いで喜ぶ新参はてなブロガーとイラつく古参はてなダイアラー

ゆびろぐ　新参はてなブロガー対古参はてなダイアラー　PV数をめぐって

まぁワイのPVが2万とかだった頃と、しばらく経った後で態度がすげぇ変わったなってブロガーはいるよね。
— みるおか@レコメンタンク (@miru_oka87) 2016年10月21日

アクセス数が増えて態度が変わったという上記の方のツイートが巷で軽く話題なようで。落ち着きどころとしては「天狗になったっていいじゃない、人間だもの（みつを）」という、身も蓋もないことになってしまって恐縮なので、それをさらに言及された方のブログを肴にさせて頂く次第。

azanaerunawano5to4.hatenablog.com

詳細な経緯を把握してないまま書くことをお許し願いたいですが、上記記事の内容は件のツイートを参照しつつ、アクセス数増加で態度が変わってしまったブログ主＝「はてなブロガー」という方向へ展開されている様子。というのも「はてなブログ」がPV数を稼ぎやすいからなわけで、その図式はまさしくその通りだと思います。天狗の巣窟と化している感じか。

同じ会社によるサービスなので当たり前ですが、はてなブログはとにかくブックマーク数の付き方が、WPでやっているブログなんかと比べると雲泥の差（はてなダイアリー時代でも、自分はこんなにつかなかったです、ありがたやありがたや）。それに各種SNS、特にツイッターにもはてなブロガー同士の繋がりが緩く？形成されている雰囲気が確実にあるので、そこでもやはりお互いの記事が拡散されあってPV数増加。良く言えばコミュニティー、悪く言えば互助会というやつ。

結果として、ブログ開設してわずか数か月しか経過していない新参のブロガーが数十万PVを達成、そこから「ブログで○○する方法、教えます」といったノウハウ系の記事をドヤ顔で書き始めるという流れが「はてなブロガー」には多く見受けられる、というか目立つので、古参のはてな民からすると面白くないし煙たいという話になるんでしょう。はてな民に限らないかもしれないけど。

なぜ古参がイラつくのか

「新参者がデカイ顔しやがって」という批判は、どの世界・業界でも同じ話だと思いますけど、はてなブログ界隈に限って言えば、ずっと書いてる人は「沽券にかかわるからノウハウ記事とかには手を出せない」というジレンマがあるんじゃないでしょうかね。アクセス数が簡単に増えるのは知ってるけど、そんなチラ裏のような中身のうっすいネットデブリをまき散らすわけにはいかないし、ましてやそれで儲けているとか虫唾が走る、でも羨ましいしイラつくわ～、って勝手な妄想ですが。

そもそも古参というのがどのくらい昔からブログをやっている方々を示すのか、書いている自分でも不明だったりしますが、こういうノウハウ・TIPS系の内容が持て囃されるご時世にあって、時流に合わせて「じゃあ、うちもPV数集めてマネタイズする方法でもいっちょ書くか」とはいかないのが、昔からブログを書いている人々の弱みというかジレンマとし燻っているのはあると思います。ブログにはそれぞれカラーというか扱っているテーマもあるわけで、そういったPV数増加とかお金を稼ぐみたいな即物的な内容がそぐわないというこも当然あるでしょう。

特にはてなダイアリー時代から書いていらっしゃる、あの界隈のオピニオンリーダー的な人たちを想定してみると、通常は雑記系とかヲチ系のオモシロ日記書いてて、いきなり「○○する方法」を日記にぶち込んでいくのは難しい、というか逆にヲチ対象にされかねないぐらいインパクトがありますね。「お前、転向しやがって！」と言わんばかりにはてなのアンテナ登録数が減っていくこともありえるかもしれません(笑)。とは言っても、有名なダイアラーたちはしっかりアドセンス貼って稼いでいる感じしますけど。

昔は互助会はなかったのか？

「ブログ歴1，2年のやつらが、お互いにブックマークしあってアクセス稼いでやがる！」という事態を指して互助会と批判されたりしていますが、はてなダイアリー時代には互助会はあったのか？と言えば、お互いアンテナ登録するぐらいのことはあったかもしれませんけど、そんなにメリットもないから流行ってはいなかったと思われます。

むしろ、「百傑ダイアラー」みたいな感じで、アンテナ登録数を競って、誰がはてな界隈における覇者であるのかといった観点で盛り上がっていた印象です。アンテナに登録されるというのは、基本的に面白いダイアリーだから登録されるということで、はてなブログにおける「読者になる」に相当するといったところかな。蛇足だけど、大学生のころ付き合ってたカノジョが百傑ダイアラーで、その界隈でオフ会とかしててなんかイヤ～な気分だった覚えが！

zaikabou.hatenablog.com

ダイアリー時代は単純に面白い・興味深いことを書ける人が人気になって、アンテナ登録数も増えるという明快な世界だったから、誰得な互助会みたいなものが入り込む余地もなかったと思われます。

結局、アドセンスの登場でPV数＝収益＝覇者＝天狗という図式が出来てから、みんなPV数を増やすことに執着してしまって、ブログにおけるホットなトレンドがブログ論そのものになってしまったことを、はてな民は苦慮しているというかウザったく思っているのでしょう。

まとめ

PV数が増えて態度がデカくなったブロガーという話から、はてな界隈の古参とかの話まで広がっていきましたけど、ブログに貼ったアドセンスで手ごろに収益が上がる事実がみんなを狂わせたと(笑)。Twitter・Facebookが流行ったときは、もうブログなんて誰もやらんだろうという流れだったと記憶してますけどね。あとスマホでブログが見やすくなったという部分も大きいかもしれません。

ひとつ、PV数を上げる記事とかブログの月次収益報告なんかを毛嫌いしている人は、むしろはてなブログでアドセンス使ってやってみたらいいじゃないかと、クソ記事が実は金鉱脈みたいに見えてくるかもしれないです。自分も2003年からはてなダイアリーユーザーではありますが（何度が全記事消去してるのでInternet Archive使わないと当時のは見れないけど）、使いあぐねてたはてなブログを始めてからとうものの、アフィカスワールドを満喫しております。早く天狗になりたーい！